7月4日(日)13時から、全国経済同友会東日本大震災10周年追悼シンポジウムが仙台市にて開催された。リアルとオンラインの併用で約220名が参加し、本会からは島事務局長がオンラインで参加した。
櫻田謙悟氏((公社)経済同友会代表幹事)の挨拶で開会し、追悼式典が行われ、犠牲になられた方々を追悼した。その後、基調講演ならびに3つのセッションが実施され、被災地の現状や今後の課題、具体的な政策など幅広く議論が展開された。最後に、古市健氏(関西経済同友会代表幹事)が総括され、閉会の運びとなった。
◇プログラム
<追悼式典>
東日本大震災の発生から今日までの10年間を振り返り、犠牲になられた方々を追悼するとともに、被災地の復興とIPPO IPPO NIPPON プロジェクトが応援した若者たちの”今”を共有する。
<基調講演>
震災発生直後から復旧期、さらに現在までの10年間の政府・自治体・企業の取り組みを総括して、これからの災害対応のあり方と官民の役割を考える。
演 題: 「東日本大震災からの10年間を振り返って」
来 賓: 岡本 全勝 氏(元内閣官房参与/元復興庁事務次官)
<第1セッション>
「これからの東北・被災地の活力創出」
自己革新による活力創出を東北・被災地の企業経営・経済活動に組み込んでいくための方策を検討し、人口減や過疎化に苦慮する各地に道筋を示す。
モデレータ: 木村惠司 氏(経済同友会防災・震災復興委員会 前委員長/三菱地所 特別顧問)
パネリスト: 大山健太郎 氏(仙台経済同友会 終身幹事/アイリスオーヤマ取締役会長)甘竹秀企 氏(アマタケ取締役社長)植田拓郎 氏(東北大学理事(産学連携担当)・産学連携機構長)
<第2セッション>
「福島再生への展望」
福島第一原子力発電所の廃炉作業の進捗を確認するとともに、福島再生の鍵を担う産業集積と人材育成の取り組み・好循環の創出に向けた課題を議論する。
モデレータ: 末宗徹郎 氏(福島復興再生総局 事務局長)
パネリスト: 髙原一嘉 氏(東京電力ホールディングス 福島復興本社代表)阿部隆彦 氏(福島経済同友会代表幹事/福島商事取締役会長)伊藤泰夫 氏(福島イノベーション・コースト構想推進機構専務理事)
<第3セッション>
「3.11の教訓と災害対応の課題」
東日本大震災を振り返って災害対応の課題と緊急支援の限界を整理したうえで、企業は災害にいかに備え、社会・経済活動の継続にいかに貢献するべきかを考える。
モデレータ: 徳植桂治 氏(経済同友会 防災・震災復興委員会前委員長/太平洋セメント 特別顧問)
パネリスト: 永松伸吾 氏(関西大学 社会安全学部教授)山内雅喜 氏(ヤマトホールディングス 取締役会長)
高橋真裕 氏(岩手経済同友会 代表幹事/岩手銀行取締役会長)