11月25日(月)17時から、松山市の道後温泉ホテル古涌園において、四国4県経済同友会と(公社)経済同友会幹部との懇談会が開催された。本年4月に就任した櫻田代表幹事は、2年をかけて全国8ブロックを回っており、四国は北海道、沖縄に続き3ブロック目となる。
(公社)経済同友会からは櫻田代表幹事をはじめ副代表幹事など幹部8名、四国側から各地区代表幹事8名が参加した。本会からは岡田代表幹事、坂田代表幹事が出席した。
四国大学地域活性化フォーラム(2019.11.20)
11月20日(水)13時から、四国大学において、徳島県内3経済団体の女性トップを招いた「四国大学地域活性化フォーラム」が開催された。「経済界をリードする阿波女-その活躍と若者へのメッセージ-」をテーマに学生を中心に約200名が参加し、本会からは坂田代表幹事が登壇した。
パネルトークに先立ち、本会の坂田代表幹事、徳島県経営者協会の林香与子会長、徳島商工会議所の寺内カツコ会頭が登壇し、女性活躍や働き方などについて、各団体や自社の取り組みについて紹介した。坂田代表幹事は、自身が委員長を務める女性活躍推進委員会での活動を中心に、女性活躍に関するアンケート調査や徳島県への提言活動、徳島女性活躍サミットを開催したことについて話された。
引き続き行われたパネルトークでは、四国大学短期大学部の加渡いづみ教授が司会を務め「これからの地域活性化を担う女性へのメッセージ」をテーマに、3名のパネリストが各々の観点から意見を交わした。その中で、坂田代表幹事は「女性活躍は進んでいるが、企業の管理職はまだまだ男性が多いので、男女半々になるまで頑張らないといけない」として女性の管理職割合について語った。また、徳島は男性の理解がある点で阿波女は恵まれていると指摘したうえで、「徳島という地域にこだわり、自己実現のためにいきいきと輝いて働いてほしい」と若い世代に向けてエールを送った。
第16回旧遍路道体験ウォーク(2019.11.9)
11月9日(土)、第16回目を数える「旧遍路道体験ウォーク」を実施した。今回は、徳島県北部の山麓を中心とした比較的平坦な遍路道で、先達の佐野氏先導のもと、総勢15名が参加してウォーキングを満喫した。
コースは、第6番札所安楽寺をスタートし、第10番札所切幡寺まで、全部で5つのお寺をつなぐ約11㎞の道程を歩いた。
当日は、天候にも恵まれ、絶好のウォーキング日和で、四国霊場で最初に薬師如来に出会える寺、安楽寺では先達の佐野氏より参拝の作法についてご指導いただき、その作法に則り、灯明と線香をあげ、皆で読経した。
その後、朱色と白のコントラストが美しい中国風の鐘楼門がシンボルの第7番札所十楽寺、歴史を偲ばせる建造物が今なお残り、重厚な雰囲気を漂わせている第8番札所熊谷寺を参拝。次の第9番札所法輪寺の境内で昼食をいただいた。法輪寺は、四国八十八ヶ所霊場唯一といわれる珍しい寝姿の仏像が祀られていることが有名で、開帳は5年に1度となっている。来年(2020年)は、開帳の年となるので、是非チェックしていただきたい。
最後は、切幡山の中腹、標高155メートルにある第10番札所切幡寺で、山麓の山門から境内まで、333段の長い石段を上った。
本年も、参加者のご協力のおかげで有意義な体験ウォークとなった。
2019年度全国経済同友会代表幹事円卓会議(2019.10.28)
10月28日(月)14時30分から、大津市のびわ湖大津プリンスホテルにおいて、2019年度全国経済同友会代表幹事円卓会議が開催された。全国の経済同友会から128名が参加し、本会からは岡田代表幹事、坂田代表幹事、島事務局長の3名が参加した。
(公社)経済同友会櫻田謙悟代表幹事の開会挨拶の後に、開催地である滋賀経済同友会高橋祥二郎代表幹事から歓迎の挨拶が行われ、その後議事に移った。
議事では、今年度の全国経済同友会セミナーの収支報告や、今後の全国経済同友会セミナーの企画案、開催地、日程等の説明があり、承認された。
その後の報告では、木材利用推進全国会議(仮称)の設立について説明があった後、全国の各地経済同友会9地区がそれぞれ地方活性化に向けた具体的な事業を紹介した。3番目に発表した愛媛経済同友会は、四国4県の同友会が2025年の大阪・関西万博で四国遍路について発信する構想を語った。続いて、宗教学者・哲学者の山折哲雄氏が『「ひとり」の覚悟』と題して来賓講演を行った。
四国・関西経済同友会意見交換会(2019.10.17)
10月17日(木)15時から、一般社団法人関西経済同友会において、第3回四国・関西経済同友会意見交換会が開催された。四国側からは代表幹事ならびに四国新幹線および観光担当委員会メンバー20名、関西側から代表幹事、常任幹事、委員長を中心に24名が参加した。本会からは岡田代表幹事、坂田代表幹事、杉田四国等連携推進委員会副委員長、島事務局長の4名が出席した。
この意見交換会は、四国新幹線導入への機運醸成に伴い、関西経済同友会とも連携・協力を図るために第1回が開催され、今回で3回目を迎える。
はじめに、関西経済同友会の深野代表幹事と、四国側参加者を代表して本会の岡田代表幹事が挨拶をし、会議が開始された。まず、香川経済同友会から四国新幹線の現状や実現に向けての課題について説明があり、質疑応答、意見交換を行った。
その後、「四国への観光客誘致の取り組み」をテーマに四国地区各同友会がそれぞれ発表を行った。本会は、杉田四国等連携推進委員会副委員長が2018年からの活動内容について紹介し、本年9月にまとめた観光振興に関する提言「SHIKOKUまるごとご提案」について発表した。
最後は、香川経済同友会の宮本代表幹事と関西経済同友会の鈴木関西広域インフラ委員会委員長の挨拶で閉会となった。
第117回西日本経済同友会会員合同懇談会(2019.10.11)
10月11日(金)13時から、米子市の米子市文化ホールにおいて、第117回西日本経済同友会会員懇談会が開催された。中部から九州までの18の経済同友会から約550人の会員関係者が参加し、本会からは岡田代表幹事をはじめ計9名が参加した。
合同懇談会に先立ち、西日本経済同友会代表幹事会が開催され、次回の概要や、海外への調査団の派遣など同友会活動の海外とのかかわりについて話し合われた。
交流懇談会では、「小さいからできる人口最少県からのチャレンジ」をテーマに基調講演やパネルディスカッションなどが開催された。
最初に、平井伸治鳥取県知事より「地方から開く新令和時代」と題して基調講演が行われた。鳥取県発の取組みや誰もがいきいきと安心して暮らすことができるふるさと創り、移住者・関係人口の拡大などについて話され、また鳥取の名産品や観光地についてもユーモアを交えながらアピールされた。そのほか、宇宙ビジネスを展開する㈱ALEの岡島礼奈代表取締役より「人工流れ星が生み出す新たな宇宙ビジネス」についてプレゼンテーションが行われた。
その後のパネルディスカッションでは、パネリストに小原利一郎氏(大江ノ郷自然牧場・㈲ひよこカンパニー代表取締役)、山本敬氏(㈱バルコス代表取締役)、柄木孝志氏(㈱LANDSCAPE DESIGN代表取締役)、河越誠剛氏(寿スピリッツ㈱代表取締役)の4人を迎え、ファシリテーターは上定昭仁氏(日本政策投資銀行米国法人代表取締役CEO)、コーディネーターは上田まりえ氏(タレント)が務め、地域活性化策について意見が交わされた。
その後、会場をANAクラウンプラザホテル米子に移し、ウエルカムアトラクションではジャズピアノが披露され、懇親パーティーでは、鳥取の海の幸や山の幸、地酒が振舞われ、充実した会員交流の場になった。
また、前回に引き続き、女性会員の集いが開催され、それぞれの同友会での活動報告を行った。
代表幹事コメント「経済対策の閣議決定について」
経済対策の閣議決定について
一般社団法人 徳島経済同友会
代表幹事 岡 田 好 史
政府は財政投融資を含む財政支出で13.2兆円、事業規模で総額26兆円となる経済対策を閣議決定した。
景気の下押しリスクに備え、経済の好循環を維持していくためにも手厚い対策を打つことは歓迎できるが、財政健全化との両立については丁寧な説明を行う必要がある。
復旧支援、自然災害への対応といった緊急性の高い分野への重点投資や中小企業の生産性向上への支援、さらにポスト5Gの推進、教育現場のICT化などの将来の成長分野への投資が明記されたことは評価する。
同時に、地方の人材不足・中小企業の人手不足といった喫緊の課題に対しても、規制改革や制度改革を推進し、地方への新たな人の流れを強力に支援していただくことを期待する。
今後、予算への組入れと確実な予算執行を求めるとともに、国民に対しては費用対効果の検証と説明責任をしっかりと果たしていくべきである。
2019年度全国経済同友会事務局長会議(2019.9.12)
9月12日(木)15時から鹿児島市の城山ホテル鹿児島において全国経済同友会事務局長会議(幹事:鹿児島経済同友会)が開催された。
まず、鹿児島経済同友会水流事務局長による開会宣言、津曲代表幹事による開会挨拶があり、続いて新任事務局長の紹介(今回9名)が行われた。
議事については第32回(2019年)全国経済同友会セミナーの収支報告、第33回(2020年)全国経済同友会セミナーの企画案、2020年度事務局長会議の開催地・日程、2019年度全国経済同友会代表幹事円卓会議などについて報告された。
また東京の経済同友会から、木材利用推進全国会議(仮称)設立の趣旨説明、全国の経済同友会へのアンケート協力依頼など3件の報告がなされた。
続いて、島津忠裕氏(島津家三十三代 株式会社島津興業代表取締役社長)が「幕末維新の薩摩」と題して講演され、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の概要や第28代当主島津斉彬の近代化事業について紹介された。また、「斉彬時代の近代化は失敗に次ぐ失敗の連続であったが、薩摩藩の技術者には『できる』という意志がまず存在し、失敗の原因を徹底的に究明し、ついには完成させた。ものづくり大国日本の原点がここにはある」と述べられた。
翌日は鶴丸城御楼門建設現場を視察。御楼門を観光振興とまちづくりの新たな起点とするべく、鹿児島経済同友会を中心とする有志が6年程前から再建への寄付金を募った。その後、行政も巻き込んだ官民一体連携事業となり、2020年春の完成を予定している。現在、城跡には建造物は存在しないが、石垣には西南戦争で浴びた砲弾の痕が生々しく現在も残っており、歴史も感じる大変有意義な視察だった。
次回2020年度は、神戸で開催予定である。
2019年度海外研修事業実施(2019.9.12~9.23)
◇2019年度海外研修事業
■ 日時 2019年9月12日(木)~9月23日(月)
■ 場所 ドイツ・オーストリア・チェコ
■ 研修目的 ①先端技術を活用した最新の工場を見学し、AIやロボットが普及した未来社会
を考える。
②ドイツ・東欧の古い街並みを活かした観光政策を学び、徳島の観光や街づくり
のヒントを探る。
③訪問する各都市の自然・歴史・文化に触れ、自らの啓発につなげる
第31回目となる2019年度の海外研修事業は、昨年に続き本事業を検討するための会議の開催を全会員に案内し、多くの会員の皆様の意向を反映した研修事業となるよう考えました。また、訪問先についても、調査・研究組織の各委員会のテーマに沿った訪問先を抽出し準備しました。
複数回の検討会議の結果、先端技術の活用が進んだ工業大国のドイツ、観光の分野で魅力ある美しい街で有名な東欧諸国を訪問地とすることに決定いたしました。9月12日から9月23日までの12日間、団長を岡田代表幹事、副団長を坂田代表幹事が務め、前回より2名多い総勢21名で実施いたしました。ドイツ・東欧方面は過去4度の訪問実績があり、直近では2012年に催行していますが、今回は、重複する訪問先はなく、新しいドイツ・東欧の魅力に触れることができました。
今回の海外研修事業のポイントを整理してみると、
1. 昨年に続き調査・研究組織である委員会のテーマを視察目的としたこと
2. 女性の参加者比率が高かったこと
3. バスによる移動が比較的多かったこと
4. 天候に恵まれたこと
などが挙げられます。全般を通していろいろなことを学び、自然・文化・歴史を十分に体感できたと思います。
行程に沿って主要な視察・訪問先を紹介してみたいと思います。まず、最初の訪問国でありますドイツは、工業大国として知られ、またその中でも主要産業が自動車産業であることはよく知られています。今回シュツットガルトのメルセデスベンツ自動車工場を訪問、先端技術を活用した現場を視察し、改めて人間と先端技術の関係や、役割について考えさせられました。一方ドイツ・東欧諸国は音楽文化の面からも有名な作曲家を輩出するなど世界的にも中心といえる地域で、モーツァルトの縁の地でありますアウグスブルクは特にその影響が色濃く残っているように感じました。
ドイツとオーストリアの国境の町ザルツブルクでは、水辺の美しい街、世界遺産「ハルシュタット」が印象的でした。日本で例えると京都・丹後半島の伊根町を大きくしたような場所ですが、多くの観光客を引き付けている街並みの保存は見習う点が多いと思います。
オーストリアのウイーンでは、ジェトロウイーンから同国の政治・経済全般にはじまり、本会の委員会テーマに関する各種施策について講義を受け多くのヒントをいただきました。同時にウイーンでは、国立歌劇場でのオペラ鑑賞や楽友協会のコンサートなどのオプション企画もあり、本場の高い音楽文化に触れることができ極めて有意義でした。地元徳島も地域ならではの「阿波踊り」「人形浄瑠璃」などの歴史ある文化に磨きをかけ、継承していくことの重要性を痛切に感じた次第です。
最後の訪問国チェコでは、「世界で一番美しい街」と言われ、観光客の人気が高いチェスキー・クルムロフを経由しプラハ市内を訪れました。ヨーロッパで最も美しい街並みの一つといわれているプラハの旧市街地は多くの観光客でにぎわっていたのが印象的でしたが、名所「カレル橋」の観光客の多さは、いろいろ考えさせられるものがありました。
最後になりますが、今回の海外研修事業が全員無事に、大きなトラブル無く終了できましたことに対し、参加された皆様全員に改めて感謝いたしますとともに、今後の海外研修事業を更により良いものにしたいと考えますので、会員皆様のご協力よろしくお願いいたします。