5月11日(金)午後6時から、ホテルグランドパレス徳島において青年部会総会が開催され、部会員17名が出席した。
最初に生田素久部会長(㈲ティーエムシー明光義塾徳島本部代表取締役社長)から挨拶があり、平成29年度は「青少年育成」というテーマで活動し、日本を変えていく子供たちへの教育がいかに重要かを考えさせられたと総括した。また、各委員長、会員の方々に感謝の意を示し、引き続き直前部会長として頑張りたいと述べた。
また、議案の審議は、以下の事項が承認された。
第1号議案 平成30年度組織構成
第2号議案 平成29年度事業報告ならびに収支決算
第3号議案 平成30年度事業計画ならびに収支予算
この総会で、小西啓之氏(㈱永和代表取締役社長)が新青年部会長となり、役員体制も一新された。本年度は、「温故知新」をテーマに活動を展開していく予定である。(部会長方針、各委員会委員長方針は後掲)
総会後の懇親会には、岡田代表幹事、坂田理事も出席して青年部会員との交流を深めた。
◇部会長方針 小西啓之氏(㈱永和代表取締役社長)
当年度、青年部会は「温故知新」をテーマにとりあげたいと考えております。
我が国には多くの文化・技術が伝承され根付いておりますが、現代を生きる我々はやもすれば近すぎる故それを見過ごし逆に外国人から高い評価を受けているということで初めて知る事さえあります。
2年後の東京オリンピックを控え、迎える側の我々日本人も今一度先人の残してくれた文化に触れ新しい視点から再考察する場を持つべきではないでしょうか。
食・芸術・風習その多くが先人の知恵と経験から成り立ち、継承されてきたすばらしい文化です。それを再認識し、継承してゆく年で日本人としての自己意識を高める場に本部会が一助になれば素晴らしいと考えます。
具体的には、古民家再生の現場や藍の職工の場を訪れたり、諸先輩も交えて古の阿波商人文化について語らったり、和モダンに代表される外国から見た日本文化の評価を目の当たりにしてみたいと思っております。
今日、我々が直面しています空き家問題、少子高齢化による家族意識の減退等これらを見直す為、また新に考える民泊や外国人観光客の誘致等これを考えるうえで新たに何かをつくるのも必要でしょうが、ふと立ち止まり振り返ってみる必要もあるのではないでしょうか。
ひょっとしたら、そんな所にっていう事が解決のヒントになるやもしれません。
大きなテーマを掲げることで逆に門戸を広くして会員皆様の参加を拡充して楽しめる部会運営を心掛けていきたいと考えております。
会員皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。
◇各委員会方針
■総務委員会 委員長 長江勇樹氏(㈲円満 代表取締役)
会長が掲げる「温故知新」の方針のもと、会員皆様のお考えや歴代の部会活動を今一度確認し、新たな徳島にとって有益な活動を創出したいと思います。合わせて会員皆様の更なる団結、ご協力のほど宜しくお願いいたします。
■内外交流委員会 委員長 佐野秀史(全日本空輸㈱徳島支店長)
平成30年度内外交流委員会は、小西青年部会長方針に沿い、2020年東京オリンピックを見据え新しい視点で再考察する機会を作っていきたいと考えております。訪日外国人が急増している中、中国・台湾・香港といういわゆる「訪日御三家」の次に来ると言われているタイやインドネシアを初めとするアジア諸国の現状と将来展望を見聞していきたいと考えます。
■会員研修委員会 委員長 近藤 健(㈱近藤不動産鑑定所 代表取締役)
徳島県の新旧といえば、四国八十八箇所霊場、藍製品、木工品、LED等が思い浮かびます。これらは、徳島経済同友会がそれぞれ継続的に取り組んでいるテーマです。また、徳島県内は全国的な観光地が非常に少なく、旅行の宿泊者数が全国でも最下位となっており、インバウンドを含め、低迷している感が否めません。しかし、よく知られていない遺跡、規模が小さい建造物、景勝地等、県民もよく分かっていないものがあります。また、歴史的な建築物、遺跡等は過去のものですが、その中で新たな発見をし将来へのヒントを得たいと考えています。
■調査研究委員会 委員長 荒木 光二郎((公財)徳島経済研究所 専務理事)
平成30年度は、小西部会長の方針に沿って、「温故知新」をテーマに勉強していきたいと考えています。阿波生まれの三好長慶は、信長以前に畿内を支配し、足利将軍家を擁さずに自らの力だけで京を支配した天下人です。最近の研究で再び脚光を浴びつつある郷土の英雄・三好長慶の業績を改めて学び、徳島のことを見つめなおすきっかけにできればと思います。
■懇談委員会 f委員長 黒田浩司(㈱あいおい総合保険サービス 代表取締役)
部会長方針にありますように「温故知新」ということで、徳島にある古民家を改装した場所にて懇談会を開催し、「温故知新」をテーマに意見交換を実施したいと考えます。