3月15日(金)15時から、パークウェストンにおいて「第10回四国新幹線に関する検討会」が開催された。四国各県の代表幹事および経済同友会の新幹線を所管する委員会のメンバーを中心に総計25名が出席した。本会からは長岡、三木両代表幹事ならびにインフラ・防災委員会の川上委員長、曽田副委員長、森高事務局長の5名が出席した。冒頭、長岡代表幹事から開会の挨拶があり、香川経済同友会常任幹事の長戸正二氏(四国旅客鉄道㈱専務取締役)より「四国新幹線実現に向けての課題」と題し、講演をいただいた。
<講演要旨>
空港、新幹線、高速道路など移動手段の選択肢のなかで、新幹線のスピードは異次元とも言える。長崎も北陸も大きな発展を期待されており、日帰りや通勤圏の拡大が目覚ましい。ただ、こうした地区への費用にも国庫(全国各地の税金)が投入されており、四国への誘致は何としても実現させたいところである。大阪から四国各県へ1時間15分以内で移動できる世界をイメージして進める必要がある。
四国新幹線整備の課題をまとめると、
1.四国の地域住民の理解
2.岡山県など他地域の理解
3.事業費の増加への対応
の3点となる。
続いて議事に移り、各県経済同友会の活動状況の報告、意見交換を行った。
具体的な運航プランの案や構想について、講師へ説明を求め、瀬戸大橋から伏線で四国に入り、四国内で単線に分岐する案などが紹介された。四国新幹線実現に向けてのこれからの活動が、四国の各地に住んでいる子供たちの未来のためになるイメージを共有していく必要があることなど、多くの意見が交わされた。最後に、香川経済同友会 佐藤代表幹事の閉会挨拶を以って第10回の検討会を終えた。
検討会の後には、四国各地同友会の交流促進のため懇親会を催し、各地同友会会員との懇親を図った。