11月25日(木)14時から、あわぎんホールにて先端技術活用委員会意見交換会が開催され、近藤委員長をはじめ9名が出席した。今回の意見交換会では、「IT化/DXに関するアンケート」の調査結果を受けて議論し、今後どのように活用し提言に繋げていくのか協議した。主な意見としては、以下のとおり。
(1)IT(情報技術)化あるいはデジタル化とDXの違いがよく理解されていない側面が見受けられる。(経産省のガイドラインでは、DXとはデータやデジタル技術を使ってビジネスモデルの変革や新たな価値創造を生み出すことで競争上の優位性を確立することと定義している)
(2)IT化は手段であって、DXは目的である。
(3)ITやデジタル化とDXを区別してしまうことには、多少の違和感がある。会社にとって必要な新たなデジタル投資は、経営の変革とまでは言わなくても、IT化でありDXに結び付くのではないか。
(4)仕入れ先や販売先の要請等によって、IT化/DXが進んでいる中小企業も相応にある。大手取引先や消費者からの要請(外圧)で進めざる得ない側面もある。
(5)大企業ほどDXが進んでいるのは、DXにはコストがかかるため。しかしながら、DXに企業規模は関係ない。大企業になるほど過去の資産が大きく、システムを変えるのは容易ではない。中小企業の方が機動的に対応できるのではないか。
(6)技術を次世代につなぎ、承継していくには、デジタルによる自動化・標準化は必須である。そして内製化することが重要である。
(7)テレワークは、日本の働き方の根本を変える。一方で、テレワークの弊害も指摘されており、職種や人の性格など向き不向きもあり、フレキシブルな対応が求められる。
(8)IT化/DXを推進するには、メリットがないとなかなか進まない。IT補助金の制度はあるが、その都度助成内容等が変わり、使いにくいし、申請も煩雑で手間がかかる。国(県)に対しては、これらの点を改善し、使いやすい制度にするよう要望する。
(9)徳島県には、いわゆるITコーディネーターが圧倒的に少なく、相談できる体制が整っていないことが一番の問題である。 行政には、IT人材の育成、相談体制の構築を強く要望する。
(10)本日の意見交換会での意見を踏まえ、徳島県あるいはデジタル庁との意見交換会の開催を検討していく。