10月22日(金)、徳島合同証券㈱会議室において、奥村啓吾氏(オペラ演出家 さわかみオペラ芸術振興財団所属)を講師に迎え、『オペラを100倍楽しんで徳島を活性化しよう!』と題して、講演会が開催された。本セミナーは青年部会会員研修委員会企画で、リアルとWEBの併用により実施され、三谷青年部会長をはじめリアルでは7名、WEBでは3名が参加した。
<セミナー要旨>
奥村氏は、大阪音楽大学の声楽学科を卒業後、本場イタリアに渡り演出を学び、現在オペラの演出家として活躍している。徳島で定期的に開催されている「さわかみオペラ」の演出を担っており、12月4日(土)開催予定の演目「カヴァレリア・ルスティカーナ」について説明があった。同オペラは、ジョバンニ・ヴェルガの小説をもとに、ピエトロ・マスカーニが作曲したもので、日本語訳では「田舎の騎士道」という意味。シチリア島を舞台に繰り広げられる愛憎劇で、歌が難しく、あまり上演されないとのこと。今回は、イタリアから帰国している金子紗弓さん(メゾソプラノ)ほか一流の5人の歌手、そして7人もの演奏家によるアンサンブルで構成されており、「大いに期待していただき、ぜひ見に来てほしい」と話された。
次に、オペラの発声などの技術は、ビジネスや実生活にも役立つとのことで、発声法、腹式呼吸(横隔膜を使って声を出す)を実演で指導していただいた。とても難しく容易にマスターできるものではないが、参加者は、真剣に取組んでいた。
最後に、本セミナーに参加されていた「さわかみオペラ芸術振興財団」の澤上理事長が挨拶され、「徳島のみなさんはオペラを楽しんでいる。12月4日の演目は、東京や大阪のような大都市では見られない。これからも、みなさんが知らないような素晴らしいオペラをどんどんやるので、期待して欲しい」と述べられ、セミナーを終えた。