10月8日(金)10時30分から、本会事務局にて観光・街づくり委員会意見交換会が開催され、坂本委員長をはじめ、7名が出席した。 今回の意見交換会では、8月に実施したアンケート結果を踏まえ、今後、中長期的に取組んでいくべき課題や方向性について協議した。 主な意見としては、以下のとおり。
(1)観光客をどうやって呼び込むのかという目線でいろいろ考え、提言も行ってきたが、効果が出ているとは言えない。 大阪は、府民が普通におもしろおかしく生活している点が、東京から人がやってくる要因となっている。 ここに注目したい。
(2)高松を例にとれば、「うどん」が契機となって、集客につながった。 また、緑が多く、街がきれい(ゴミがない)であり、これは大切な要素である。 徳島は、阿波踊りではない、もっと普通の目線で見たものに価値を見出せないか。
(3)インターネットやガイド等で情報発信されているもの以外のものに良さが潜んでいるのではないか。
(4)マルシェを進化させていくのは良いと思う。 また、ハモなどの食材は重要なコンテンツであり、自然も強みである。 キャンプやグランピングなど、どんどん磨けば良いのではないか。
(5)若者の関心は、商業施設 → 自然に向かいつつあるので、なにか起爆剤になるものがあればいいと思う。
(6)徳島県民は、思っている以上に、それぞれが楽しんでいる。 それが、県外の人たちに伝わっていないのでは。 徳島は30分圏内である程度何でもできる。 ストーリー性を持ってPRすれば伝わりやすいのではないか。
(7)四国家サポーターズクラブは、JR、日本郵政、電力が中心となって四国のブランディングに取組んでいる。 もっと活動を周知し、同じような団体で連携を進めて、横串をさしていくことが重要。
(8)県外から人を集めるための観光は、集客が難しい。 徳島県民が楽しんでいる普通の様子、振る舞いが結果的に集客につながっていくのではないか。
(9)勝手に観光客がやってくるには、そのための流れを作る必要がある。 滞在型のイベントやナイトコンテンツなどが必要。 県庁前のヨットハーバーも、もっと活用すべき。
(10)街の活性化という点では、商店街を若い方に開放してはどうか。 大学のサテライトオフィス的に中心商店街を活かしてはどうか。 また大学の部活を活用し、街のあちらこちらでイベントを開催するのもいいのでは。
以上のように、活発な意見交換が行われ、アンケートにあった新たな観光資源を創ることについては肯定的、具体的な意見はなかった。 今ある観光資源を活かして、あるいは発見して、徳島県民自身が楽しみ、その様子が県外に伝わることで継続的な誘客につなげることを目指してはどうか、という意見が多く出された。