1月27日(月)、JRホテルクレメント徳島において、「阿波の天下人 三好長慶シンポジウム」を開催した。このシンポジウムは、本会と全日本空輸株式会社、徳島県、NHK大河ドラマ誘致推進協議会の4団体が主催で、基調講演とパネルディスカッションの2部構成で行われた。本会会員をはじめ、県内外から323名の方に参加いただき、有意義なシンポジウムとなった。
まず初めに岡田代表幹事が挨拶し、「大河ドラマ誘致に向けての機運は上昇しており、また大河ドラマは地元に対する経済効果が多大であり、地域活性化へのインパクトは非常に大きい。教養人である三好長慶は令和の時代にふさわしい歴史上の人物ではないだろうか」と述べた。
続いて、NHK大河ドラマ誘致推進協議会会長の岡本富治氏の挨拶や、NHK大河ドラマ誘致推進協議会(関西)の会長である邉見公雄氏からのビデオレターの披露があった。
第一部基調講演では、「その時歴史が動いた」など多数のテレビ番組を担当していた元NHKアナウンサーでANA歴史大使の松平定知氏を講師に迎え、「その時 歴史が動いた~戦国武将・三好長慶~」と題して講演いただいた。松平氏は、「三好長慶は『早すぎた天下人』と呼ばれているが、そうではなく『信長に先んじて天下をとった男』といえるだろう。日本一の武将であったことは、歴史が証明している」と述べられた。また、文化人、教養人としての三好長慶像についてもお話された。
第二部のパネルディスカッションでは、「三好長慶を語るー四国徳島と関西―」をテーマに、
飯泉嘉門全国知事会会長・徳島県知事、濱田剛史高槻市長、東坂浩一大東市長の三人をパネリストに迎え、三好長慶研究の第一人者である天野忠幸天理大学准教授がパネリスト兼コーディネーターを務めた。
パネルディスカッションは4人の巧みな話術で盛り上がり、天野准教授が、「三好長慶は将軍には裏切られたが、家臣には一度も裏切られていません。江戸時代前期から中期にかけては、織田信長より三好長慶のほうが圧倒的に人気者でした。ですので、大河ドラマは夢ではありません」とまとめられた。
最後に、出水康生三好長慶会代表の音頭により、講師の松平氏をはじめ、パネリスト全員、また県内外から参加された有志の方々による勢いのある勝鬨でシンポジウムを締めくくった。