6月7日(金)14時から、ホテルグランドパレスにおいて、観光・街づくりに関する講演会と意見交換会が開催された。
講師に若林宗男氏(若林ビジネスサポート代表)を迎え、「五つ星ホテルが開く地域経済~人口減に負けない地域づくり~」と題して、現在進められている福岡市の開発事例を交えながら観光による経済効果などについてご講演いただいた。本会からは岡田代表幹事を含め、40名(一般参加者含む)が参加した。最初に長岸委員長が「徳島県の観光客の誘客に関してはまだまだたくさんの課題がある」と述べ、「観光インフラの整備やインバウンドの受入れ準備が大変急がれるなか、徳島の地域活性化においても大きなヒントをいただけるのではないか」と挨拶した。
<意見交換会>
講演会に引き続き、観光・街づくり委員会メンバーと講師の若林氏による意見交換会が開催され、委員会メンバーを中心に13名が出席した。
議題①「徳島への五つ星ホテルの誘致」
若林氏より、五つ星ホテルは新しい価値を地域にもたらすと同時に、雇用のボリュームを増やし、雇用の質の向上といった効果が期待されることを理解した上で、街を高付加価値化していくという住民のコンセンサスが必要であるとの話があった。一方、会員からは、福岡でさえ五つ星ホテルはこれからの話であり、ましてや徳島で五つ星ホテルを誘致するのであれば、関西に来た観光客を取り込んでいくといった明確な戦略を考えていく必要があるのではないかといった意見が出された。その他、交通インフラの問題やホテルの規模、誘致判断の仕方などについて意見が交わされた。
議題②「徳島の街づくり」
徳島の観光コンテンツは素晴らしいが、市の観光案内所にQRコードやHPのリンクがなかったり、観光客に対して不親切であるといった意見が出された。それに対して、街を訪れた人にとって親切な街づくりをしなければならないといった考えのもと、例えば、大学生などの若者を取り込んで、グーグルマップに徳島のすべての地名・会社名等を載せるプロジェクトを実行してはどうかといった提案が若林氏から示された。その他、街づくりには「街づくりの憲法」のようなものが必要で、住民による街のグランドデザインを合意形成する必要があるといった意見も出された。