1月26日(木)、青年部会が主催し、300年の歴史を持つ京都の「丹後ちりめん」を視察した。一昨日からのこの冬一番の寒波の影響で積雪が残る大変寒い日となったが、有吉部会長、藤田総務委員長をはじめ4名が参加し、伝統産業の歴史を学ぶとともに、今後の在り方を探った。
早朝、徳島駅に集合し、ジャンボタクシーに乗り込み出発。天候は良かったが、前日からの雪の影響で、一部高速道路が通れず、迂回するなどして3時間遅れで「丹後ちりめん歴史館」(京都府与謝野郡与謝野町岩屋)に到着。
丹後は日本一の絹織物生産地であり、全国シェアは約70%に上っている。館内を見学後、今井館長よりご講話いただき、ちりめん織の生産地としての歴史や現在の取り組みについてお話しいただいた。西陣織という海外でも知られるブランドを支えてきたのは与謝野町の養蚕業者や機織り職人であったことを知ることができた。和装の着物の需要は大きく減少したが、今井館長は、「京都をはじめとする日本の伝統ある着物織物を今後もこの与謝野町が支えていきたい」と話され、その熱い思いが伝わってきた。徳島県には「阿波藍」という伝統工芸があり、このジャパンブルーの藍をまもるだけでなく、いかに国内外に広めていくか考えるいい機会となった。
その後、遅い昼食となったが、ホテル丹後(なかむら荘)を訪れ、「生がに」の料理を堪能した。この時期の日本海で獲れる蟹は格別で、とろけるような甘みがあり大変美味であった。
昼食後は、当初、酒蔵「ハクレイ酒造天の蔵」を見学する予定であったが、時間の関係で残念ながら訪問は断念し、帰路についた。道路状況は完全に回復してなかったが、運転手さんの経験、的確な判断によりスムーズに、無事に帰ってくることができた。
寒波の影響もあり、このたびの参加者は比較的少なかったが、有意義な視察旅行となった。参加者は、「阿波藍」の普及など、今後の活動に活かしていくための多くの気づきや刺激が得られた。