10月21日(金)、JRホテルクレメント徳島において、平井康文氏(楽天グループ株式会社 副社長執行役員 CIO&CISO)を講師に迎え、『すべての企業はテクノロジーカンパニーになる~楽天グループのDX戦略に学ぶ~』と題して、講演会が開催された。本セミナーはDX推進委員会の企画により実施され、三好代表幹事、近藤DX推進委員会委員長をはじめ55名が参加した。
<講演要旨>
インターネットは、Web1.0からWeb2.0へと移り、SNSなどが普及。GAFAなどのプラットフォーマーが牛耳っている。今後は、Web3.0、つまりブロックチェーンの技術を活用した分散型の次世代インターネットの時代になる。メタバースについては、2025年までに37.5兆円の市場になることが見込まれる。工業社会(分配する社会)は終わり、知識社会(共有する社会)へと移行している。
コロナ禍のもとビデオ会議やリモートワークが普及したが、目的に応じて会議の形式(討論型、参画型、伝達型)を工夫する必要がある。リモートワークは、クリエイティビティの低下をもたらした。雇用形態については、メンバーシップ型→ジョブ型→パートナーシップ型(雇用者と従業員が対等な立場)へと移り、副業等ももっと認められるようになる。
DXにおいては、Digitizationでは不十分で、Digitalization(業務やビジネスのデジタル化により生産性の向上や新たなサービスを実現する)が求められる。DXの本質は、分母の最小化(基幹システムのERP化)ではなく、分子の最大化による事業機会の創造にある。ただし、QB HOUSEのように削ぎ落すことで価値を高める(引き算の美学)例もあり、ヒントにしていただきたい。
最後に、My 箸の文化は、日本人だけの美学であり、日本人だからこそできるDX