8 月9日(金)14:00から、アスティとくしま第4会議室において、徳島県との意見交換会が開催され、本会会員26名が参加した。
意見交換会に先立ち、吉田貞伸氏(徳島県政策創造部地方創生局地域振興課長)より『Society5.0時代に向けたICT(愛して)とくしま創造戦略』と題して、徳島県の総合的なICT戦略について講義を受けた。
徳島県が重点的に進める22から成る具体的なプロジェクトへの取組みとその進捗評価と成果について紹介された。またSociety5.0時代においては、IoT等の技術を積極的に活用して、持続可能な地域社会の実現に向けて取り組んでいかなければならないとした上で、「とくしまIoTプラットフォーム」を活用した実証実験やAIを活用した会見録の作成・要約、神山町における5G総合実証実験について紹介された。
次に、意見交換会では、「徳島県の22のプロジェクトのうち、ビジネスベースのプロジェクトが少なく、もっと県民や企業目線に立った取組みを検討していかなければならない」といった意見が出された。また、プロジェクトの評価・成果に関しては、「ナンバーワン、オンリーワンの取組みを掲げているが、徳島県として他県に負けない、又は徳島県の企業が新たに産業を生み出すきっかけにつながったという観点がない。県民に見えてはじめて成功といえるのではないか」といった意見が出された。「とくしまIoTプラットフォーム」を活用した実証実験を行った結果の活用・検証については、課題として各種デバイスが普及していないことを挙げ、まだまだ活用とか検証の段階ではなく、今後の進捗を見守る必要があるとのこと。その他、「とくしまIoTプラットフォーム」のネットワーク等の技術的な問題に関する意見が出された。
最後に、徳島県としてはSociety5.0時代においては、「5Gや徳島県の強みである光ファイバーを活用して何かできないか検討している段階である」との見解であった。