この度、代表幹事という大役を拝命しました阿波銀リースの三好でございます。コロナ禍のもと社会全体が大きく変化していく中で、その重責に身の引き締まる思いであります。
まずは、岡田代表幹事、4年間本当にお疲れさまでございました。岡田代表幹事の指導のもと、委員会活動は活性化し、様々な政策提言がなされました。また、昨年7月には消費者庁の恒久的な拠点として「新未来創造戦略本部」が徳島県庁内に開設されましたが、徳島経済同友会の代表幹事として消費者庁等移転推進協議会会長の要職に就かれ、その実現に尽力し多大な功績を残されました。これらの数多くの功績、築かれた基盤を礎として、坂田代表幹事と共に頑張って参ります。
2020年度を振り返りますと、まさに新型コロナウイルスに翻弄された1年でありました。そして、現在も変異株の拡大により、全国各地に緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が発出され、収束の見通しは立っていません。感染リスクと隣り合わせ、そして様々な制約の下で、社会活動、経済活動を強いられています。また、コロナというパンデミックは、デジタル化の推進、グリーン・脱炭素社会の実現など様々な社会的課題を浮き彫りにし、その取組みを加速化させました。また、リモートの普及により働き方も大きく変わりました。人や企業も、都市部から地方へという動きが活発となり、地方が今まで以上に注目されています。それらには大きなビジネスチャンスが潜在しているものと思われ、いかに反応し行動に移すかが重要であると考えています。
次に、県内景況に目を向けますと、製造業など一部に回復の兆しは見られるものの、飲食サービス、宿泊、交通、観光・旅行業などを中心に引き続き厳しい状況が続いています。今後の景気動向につきましても予断を許しませんが、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むにつれ、コロナも収束に向かい、日常を取り戻すことで回復に向かうことが期待されます。また本県は、関西広域連合の一員であり、関西圏との結びつきは強く、来年開催予定の「ワールドマスターズゲームズ2021関西」、そしてその先の2025年には「大阪・関西万博」というビッグイベントを控えています。これらのイベントを絶好の機会として捉え、徳島への誘客促進ひいては地元経済の活性化につなげることが重要であると考えています。
産官学連携のもと、これらの課題に、会員の皆さまと共に力強く取組んでいきたいと思います。
次に、今年度の本会の活動についてですが、コロナの収束が見通せない中、当面は様々な制約が伴うと思われます。しかしながら、昨年度同様、WEBを活用するなど工夫をし、積極的な活動をお願いしたいと思っています。委員会活動においては、各委員会の目指す政策提言に向け、ぜひ活発な議論を展開していただきたい。その積み重ねが様々な課題を解決し、徳島の未来を創るものであり、徳島経済同友会の果たす役割は極めて大きいと考えています。
コロナ禍は続きますが、会員の皆さまの協力のもと、微力ではございますが、徳島経済同友会ひいては徳島経済のさらなる発展のため尽力して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。