2022年7月14日(木)13時30分から、ホテル日航福岡において第8回西日本経済同友会代表者会議が開催された。西日本各地の18の経済同友会の代表幹事、事務局長が集まり、本会からは三好代表幹事、森高事務局長が出席した。
冒頭、今回幹事を務める九州経済同友会の青柳代表委員から本日の会議のテーマ「我が国のこれからの企業経営を考える」についてテーマ選定に至った経緯や論点等について説明があった。「失われた30年」といわれる低成長を脱却し日本経済は力強く成長していくことが必要だが、一方で、格差社会への対応(賃金アップ、正規雇用拡大など)や脱炭素への取組み、働き方改革やD&Iへの対応が求められている。これらは「成長」とトレードオフの関係になることも多く、今後の企業経営のあり方や戦略について討議することとなった。
基調講演は、内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局 内閣参事官の山影雅良氏を招き、「新しい資本主義が目指すもの~人・技術・スタートアップへの投資の実現~」と題して行われた。講演では、長期にわたり低迷してきた日本経済の現状や課題を認識するとともに、それらから脱却し成長するため岸田総理が提唱する「新しい資本主義」について話があった。特に重点施策である、人への投資、イノベーションへの投資、スタートアップへの投資について、諸外国との比較データを見ることでその重要性を再認識する機会となった。
講演後は、関西、愛媛、土佐、九州の各同友会から現況報告があり、その後意見交換を行った。多極集中化、官民連携のあり方、DX人材の育成など幅広く議論が展開された。最後に、11月に開催予定の第119回西日本経済同友会会員合同懇談会について開催地の山口経済同友会から概略説明があり、盛会裏に会議を終えた。