■ 日時 2019年9月12日(木)~9月23日(月)
■ 場所 ドイツ・オーストリア・チェコ
■ 研修目的 ①先端技術を活用した最新の工場を見学し、AIやロボットが普及した未来社会
を考える。
②ドイツ・東欧の古い街並みを活かした観光政策を学び、徳島の観光や街づくり
のヒントを探る。
③訪問する各都市の自然・歴史・文化に触れ、自らの啓発につなげる
第31回目となる2019年度の海外研修事業は、昨年に続き本事業を検討するための会議の開催を全会員に案内し、多くの会員の皆様の意向を反映した研修事業となるよう考えました。また、訪問先についても、調査・研究組織の各委員会のテーマに沿った訪問先を抽出し準備しました。
複数回の検討会議の結果、先端技術の活用が進んだ工業大国のドイツ、観光の分野で魅力ある美しい街で有名な東欧諸国を訪問地とすることに決定いたしました。9月12日から9月23日までの12日間、団長を岡田代表幹事、副団長を坂田代表幹事が務め、前回より2名多い総勢21名で実施いたしました。ドイツ・東欧方面は過去4度の訪問実績があり、直近では2012年に催行していますが、今回は、重複する訪問先はなく、新しいドイツ・東欧の魅力に触れることができました。
今回の海外研修事業のポイントを整理してみると、
1. 昨年に続き調査・研究組織である委員会のテーマを視察目的としたこと
2. 女性の参加者比率が高かったこと
3. バスによる移動が比較的多かったこと
4. 天候に恵まれたこと
などが挙げられます。全般を通していろいろなことを学び、自然・文化・歴史を十分に体感できたと思います。
行程に沿って主要な視察・訪問先を紹介してみたいと思います。まず、最初の訪問国でありますドイツは、工業大国として知られ、またその中でも主要産業が自動車産業であることはよく知られています。今回シュツットガルトのメルセデスベンツ自動車工場を訪問、先端技術を活用した現場を視察し、改めて人間と先端技術の関係や、役割について考えさせられました。一方ドイツ・東欧諸国は音楽文化の面からも有名な作曲家を輩出するなど世界的にも中心といえる地域で、モーツァルトの縁の地でありますアウグスブルクは特にその影響が色濃く残っているように感じました。
ドイツとオーストリアの国境の町ザルツブルクでは、水辺の美しい街、世界遺産「ハルシュタット」が印象的でした。日本で例えると京都・丹後半島の伊根町を大きくしたような場所ですが、多くの観光客を引き付けている街並みの保存は見習う点が多いと思います。
オーストリアのウイーンでは、ジェトロウイーンから同国の政治・経済全般にはじまり、本会の委員会テーマに関する各種施策について講義を受け多くのヒントをいただきました。同時にウイーンでは、国立歌劇場でのオペラ鑑賞や楽友協会のコンサートなどのオプション企画もあり、本場の高い音楽文化に触れることができ極めて有意義でした。地元徳島も地域ならではの「阿波踊り」「人形浄瑠璃」などの歴史ある文化に磨きをかけ、継承していくことの重要性を痛切に感じた次第です。
最後の訪問国チェコでは、「世界で一番美しい街」と言われ、観光客の人気が高いチェスキー・クルムロフを経由しプラハ市内を訪れました。ヨーロッパで最も美しい街並みの一つといわれているプラハの旧市街地は多くの観光客でにぎわっていたのが印象的でしたが、名所「カレル橋」の観光客の多さは、いろいろ考えさせられるものがありました。
最後になりますが、今回の海外研修事業が全員無事に、大きなトラブル無く終了できましたことに対し、参加された皆様全員に改めて感謝いたしますとともに、今後の海外研修事業を更により良いものにしたいと考えますので、会員皆様のご協力よろしくお願いいたします。