9月12日(木)15時から鹿児島市の城山ホテル鹿児島において全国経済同友会事務局長会議(幹事:鹿児島経済同友会)が開催された。
まず、鹿児島経済同友会水流事務局長による開会宣言、津曲代表幹事による開会挨拶があり、続いて新任事務局長の紹介(今回9名)が行われた。
議事については第32回(2019年)全国経済同友会セミナーの収支報告、第33回(2020年)全国経済同友会セミナーの企画案、2020年度事務局長会議の開催地・日程、2019年度全国経済同友会代表幹事円卓会議などについて報告された。
また東京の経済同友会から、木材利用推進全国会議(仮称)設立の趣旨説明、全国の経済同友会へのアンケート協力依頼など3件の報告がなされた。
続いて、島津忠裕氏(島津家三十三代 株式会社島津興業代表取締役社長)が「幕末維新の薩摩」と題して講演され、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の概要や第28代当主島津斉彬の近代化事業について紹介された。また、「斉彬時代の近代化は失敗に次ぐ失敗の連続であったが、薩摩藩の技術者には『できる』という意志がまず存在し、失敗の原因を徹底的に究明し、ついには完成させた。ものづくり大国日本の原点がここにはある」と述べられた。
翌日は鶴丸城御楼門建設現場を視察。御楼門を観光振興とまちづくりの新たな起点とするべく、鹿児島経済同友会を中心とする有志が6年程前から再建への寄付金を募った。その後、行政も巻き込んだ官民一体連携事業となり、2020年春の完成を予定している。現在、城跡には建造物は存在しないが、石垣には西南戦争で浴びた砲弾の痕が生々しく現在も残っており、歴史も感じる大変有意義な視察だった。
次回2020年度は、神戸で開催予定である。