4月11日(木)13時から、新潟市の朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターにおいて、
第32回全国経済同友会セミナーが開催された。今回は、「新時代へのイノベーション~ポスト平成の成長戦略を描く~」を総合テーマに掲げ、全国44経済同友会から約1300名の会員が参加し、本会からは岡田代表幹事、坂田代表幹事をはじめ、計13名が参加した。
オープニングでは、市川晃氏(全国経済同友会セミナー企画委員会委員長)が開会挨拶を行った。続いて、山本善政氏(新潟経済同友会代表幹事)、花角英世氏(新潟県知事)が歓迎の挨拶を述べられた。
基調講演は、「新元号を迎える多様性社会へ」と題し、メディアアーティストでピクシーダストテクノロジーズ㈱代表取締役CEOの落合陽一(おちあい よういち)氏により行われた。これからはデジタルを使って今あるものの価値を発酵のように高めていくデジタル発酵の考え方が重要であり、ハードウェア的な手法ではなくソフトウェアで物事を考える社会になってくると説明。さらに、我々の社会を実験の場として、どのようにしたら最適に暮らしていけるかを考えなければならないとした上で、トライアル・アンド・エラーができる社会になればいいとも語った。また、新元号令和を「命令」の令、コンピュータでいうところの「コード」だと解釈し、ルールをいかにハーモナイズしていくかと表現した。
その後、4つの分科会に分かれ、議長、パネリストとともに活発な議論が交わされた(分科会テーマ、内容については後掲)。セミナー終了後は、懇親会があり、全国の経済同友会のメンバーと懇親を図った。
2日目は、各分科会の報告がなされた後、小林喜光氏(経済同友会代表幹事)が今回の全国セミナーを振り返り、「日本人は夢や活力を取り戻し、茹でガエルからの脱却が必要であり、そのためには我々経営者が危機感を持って心の内なる岩盤を打ち破り、自由な発想で変革していく必要がある」と締めくくった。
特別講演は、「ときめきのとき~文化とは~」と題し、金工作家であり文化庁長官の宮田亮平(みやた りょうへい)氏により行われた。日本を代表する文化人との対談映像にはじまり、文化庁での活動紹介、宮田氏の作品紹介などユーモアを交えて語った。